消費者金融と銀行カードローンの比較

個人向け融資商品には、消費者金融業者のような貸金業者のキャッシングサービスと、銀行が提供する銀行カードローンなどがあります。

この消費者金融キャッシングと銀行カードローンを比較した場合に、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、元々、銀行は企業に融資して収益を得ていましたので、個人向け融資商品にはそれほど力を入れていませんでした、つまり、以前は、ニッチな市場であったわけですが、ここに目を付けたのが、いわゆる金貸し業者というわけで、これが消費者金融業者となり、バブル時代の恩恵を受けることでサラ金全盛時代を迎えることになります。

バブルの崩壊で大きく変化

ところが、バブルの崩壊とともに状況が大きく変化することになり、サラ金業者の厳しすぎる取り立て行為が社会問題化することで、貸金業法が改正されるに及び、サラ金業界も我が世の春の謳歌から一気に奈落の底に転げ落ちていくことになります。

総量規制の適用と共に、それまでのグレーゾーン金利も撤廃され、過払い金返還請求が急増するに至り、大手サラ金の中には倒産するところも出てきました。

他社も同時に経営難に陥りますが、ここで、当局主導の業界再編が行われることとなり、ほとんどの大手消費者金融は、銀行に買収、子会社化されることとなります。

カードローン業界の急成長まで

銀行もバブルの崩壊で体質改善を迫られることとなり、これまで力を入れていなかった個人向け融資商品分野にも進出することとなりました。そして、現在では、サラ金問題が社会問題化していたことはすっかり忘れ去られたように、新たに、カードローン業界が急成長を遂げることになりました。

最近では、サラ金問題の代わりに、多重債務問題が社会問題化している状況です。

このような背景の下で、生き残ったサラ金業者は、総量規制という足かせを受けながら、巨大資本の銀行カードローンと競争することとなっています。

総量規制とは、消費者金融や信販会社などの貸金業者に適用されるもので、年収の3分の1以上は融資できないなどの規制を受けます。

これに違反した場合には、営業停止などの厳しい行政処分の対象となります。

金利差は大きなハンディキャップ

この総量規制のために、ただでさえ金利差という銀行とのハンディキャップがあるにもかかわらず、厳しい状況があります。

金利差は、通常の場合で、最大金利において4%前後ありますので、非常に大きな差となります。ただし、ノウハウにおいては、銀行のかなり上をいくものがありますので、銀行では提供できないような、即日サービス、審査時間最短30分、審査の簡素化、自動契約機、無利息サービスなどの高い利便性を武器に銀行カードローンに対抗しているところです。

しかしながら、一旦ついてしまったサラ金業者というイメージや高い金利、さらに、銀行という安心感には対抗しようもなく、個人向け融資というマーケットは拡大したものの、その多くのシェアは銀行に奪われているというのが現状です。

ただし、今すぐお金を借りたいというニーズを背景に、今後も、新たな新サービスを開発して顧客の利便性を高めていくでしょう。
これに対して、銀行は、この個人向け融資分野にて、大きくシェアを獲得することに成功しています。

銀行では個人向け融資が多い

ほとんどの人が、銀行とは何らかの取引がありますし、銀行ならサラ金問題のような個人に対してひどいことはしないであろうという安心感、低金利ということで多くの人が個人向け融資では銀行を利用しています。

また、銀行は、貸金業法の下にあるのではなく、銀行法の下で業務を行いますので、貸金業者のように総量規制の適用を受けることもありません。

従って、年収制限などを受けることもなく、貸金業者が、50万円を超えるケース、および、他社との借入残合計が100万円を超えるケースでは、収入証明書の提出が義務付けられているのに対して、銀行にはその縛りもなく、最近では、200万円、300万円までは収入証明書不要の銀行、また、500万円までは不要の銀行も出てきました。もちろん、年収の3分の1以上でも貸出することができます。

銀行は大きくシェアを伸ばしたが

このように、有利な条件の下で大きくシェアを伸ばしている銀行ですが、ノウハウという点においてはまだまだ劣っているというのが実情です。

即日融資に対応できているものも少ないですし、審査に時間がかかったりと利便性では大きく後れを取っています。

そんな中で、メガバンクのカードローンには、即日融資、審査時間最短30分、審査の簡素化、銀行本支店のATMコーナーに自動契約機を設置するなどして、カードローン業界のトップシェアを握るところがあります。

これは、経営難に陥った大手消費者金融を子会社化したメガバンクで、そのノウハウを吸収し、また、保証会社に任命し実質的に審査も任せることで、カードローンとキャッシングサービスのいいとこどりをしたような最強のカードローンを提供しているのです。

最近では、両者にはほとんど差がなくなってきているという感もありますが、マーケットが拡大する中で棲み分けを図っているというところです。ただし、個人向け融資市場の拡大とともに、多重債務者や債務整理を選択する人も増加しているという問題も出てきています。

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